夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

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村上春樹の最新刊「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」。13年間の内外のインタビュー18本を収録。

とにかく面白い。ページをめくるのがめんどくさくなるほど。それにしても驚いたのは、長編小説を書くときに、全然プロットが無くて、もちろん、エンドがどうなるかも無く、思うがままに、導かれるように、書き進めていること。

印象的な言葉は、「僕は決して発展しながら小説を書いてきたのではなく、あくまで小説を書くことによって、かろうじて発展してきたのだ」 。
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僕自身、海辺のカフカ以前はほとんど読んでいましたが、カフカで挫折。3ページ持たず。1Q84も食わず嫌い。とにかく、分からなくて、ほっぽり出し。しかし、このロングインタビュー集を読んで、考えが変わりました。分からなくていいんだ!ということ(笑)。超一流の解説集にもなっています。また、何よりも、村上春樹のランニングの持つ意味、健康の意味、心象風景としての「地下二階」の意味、旅の意味、書くことの意味、とってもインスパイアーされました。

というわけで、今、自分の本を書き終えたこともあり、1Q84にのめり込んでいます。やっぱり、村上春樹はすごいなあ。同時代、リアルタイムで村上春樹の本が読める幸せ。ありがたい。
by fromhotelhibiscus | 2010-11-15 23:23
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