本、書き上げました。

時々、ツイッターでつぶやいてましたが、ついに、本の最終稿のチェックが終わりました。霞が関時代に、南の島に飛ばされているところから始まり、内閣官房に戻ったり、大阪府高槻市役所に出向し、そのまま、武雄市長選に突入。ハイライトは町を二分した市民病院民間移譲で生じたリコール、辞職、出直し選挙のところです。ここは、かなりの分量を割きました。

膨大な新聞の切り抜き、テレビのビデオファイル、当時の公開された行政資料、私の私的メモ、関係者インタビューメモも用意していましたが、ほとんど見ることはありませんでした。不思議なことに、2年前の騒動が、Macで書いてるうちに、目の前にどんどん映像がテレビドラマのように、出てきます。それだけでなくて、書いているうちに、その世界に完全に入り込んでしまい、なかなか、現実の世界に帰って来れなくなる、不思議な体験をしました。そんなトリップした世界、空気、湿度、温度、会話、苦悩、喜びを忠実に文章でトレースしたそんな感じでした。こんな不思議な体験は初めて。もう二度とないでしょうし、現実の世界、すなわち、今の世界に帰って来れなくなるのは、やっぱり怖い。

公務や政務以外の、深夜や早朝、そして、飛行機や新幹線の中で、そんな体験をしながら、サクサク書きました。実は、最初の3行は1か月かかりましたが、残りの250ページは、後書きまで含めて1か月。あとは、編集者と相談しながら、書き足したり、減らしたり。

僕自身は、市民病院問題をしっかり残したい、という意向でしたが、出版社は、それだけだと、読まれない。あなたの面白い人生を書くべきだということで、霞が関時代から始まります。そして、終わりは今。ノンストップドキュメント。

まだ、絶対に言うなと厳命されているので言えませんが(苦笑)、出版日等が正式に決まったら、お知らせします。店頭に並ぶのは年内は年内のようです。
本、書き上げました。_d0047811_23323227.jpg

by fromhotelhibiscus | 2010-11-10 23:33
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