県庁の星

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遅ればせながら、見ました。県庁の星。

昇進だけが生きがいで、すべてマニュアルどおりにしか行動しないエリート公務員が、熱血漢へと変貌する。この主人公は、織田裕二にとって新たなチャレンジになった。とくに、派遣先のスーパーで、やることなすことが鼻につく前半が好演。スーツをびしっと着こなし、プライドだけは高い嫌な男が意外なほどにハマっているのだ。彼の指導を任される、年下のパート店員役、柴咲コウの、強気だが、どこか心に暗さを抱えたヒロインも適役で、ふたりの丁々発止のやりとりには、観る者を十分に共感させる化学反応がある。
県庁、スーパー、それぞれの裏事情も細かく描かれ、とくにスーパーの実情がおもしろい。残り物の総菜で弁当を作り、売れないフライは二度揚げするなど、さまざまなネタがドラマに自然に盛り込まれ、笑いを誘うのだ。一見、俳優の魅力やネタの楽しさばかりが目につくが、正攻法でツボを押さえた演出力があってこそのたまもの。「踊る大捜査線」シリーズなどの織田裕二主演作に“引いて”しまった人にも、これはオススメしたい。(斉藤博昭)



といった中身。行政の中にいる身からすると、知事や議長との関係、執行部と議会との関係で、??というところもあるんですが、それを差し引いても面白い。途中までは少したるい展開だが、半分過ぎたくらいからアップテンポ。ここからが真骨頂。ラストは、評価の分かれるところでしょうか。

今まだ1行も書いてないんですが、本の執筆で、出版社からは、「県庁の星のような感じがいいなあ。」とのことだったので、参考のため見たら、面白かった。得した気分でした。
by fromhotelhibiscus | 2010-06-20 21:55
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