医療に株式会社は不適当か

今日で、改選後初の臨時議会終了。なぜか今日はブログのアクセスが増えているなぁって思ったら、この記事の影響でしょうか。ブログの中身が新聞になるっていうのもすごいなぁ。


先ほどまで、ガイヤの夜明け「患者サービスを極めろ!~異業種が挑む 医療再生の現場~」を何となく見ていましたが、はっとする場面が。

日本医師会の副会長が、

病院の経営者が株式会社になるとコストを圧縮する、

医療の質の低下や安全性が損なわれる危険性がかなり大きい、


など、コメントされていました。
医療に株式会社は不適当か_d0047811_23151953.jpg


う~ん、これは市民病院民間移譲で私や池友会が言われたことと一緒なんですが(苦笑)、それにしても、このコメントはおかしい。

というのも、株式会社であろうが財団法人であろうが、コストの圧縮というのは、組織の形態で決まるわけではありません。むしろ、株式会社のほうが、医療法人よりも、株主、株主総会等で外からの不断の監督を受けやすい。これは国における公益法人改革での議論の中にもありました。

さらには、医療の質の低下や安全性の低下は、医療経営、細分化すると、医師の確保、予算の確保など複合的要因が主因であって、ここでも株式会社等の経営形態はダイレクトに関係しない、と思います。それと、無茶苦茶なことをやると、患者さんの評判で病院は立ち行かなくなります。その例は僕も全国でいろいろ見てきました。

一言で言えば、医療経営は、ガバナンス(組織統治)の問題であるはず。私としては、いろんな経営形態があっていいと思いますし、存続性の問題で、株式会社が100パーセント良いとは思わないので、そこは、経済学でいう市場外制限を加えて良いのではないでしょうか。


これから、フジテレビドラマ「不毛地帯」です。日課になってきました。
by fromhotelhibiscus | 2010-04-27 23:15
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