自民党の秋

自民党の総裁に谷垣禎一さんが選ばれました。民主党は政権交代を叫んで民意を得て、圧勝。片や、変わらなくてはいけない自民党は、派閥の準親分のような人が勝ってしまって、オールド自民党のようになってしまった。

この結果を一番喜んでいるのは民主党でしょう。今までの自民党のままで与しやすしと。
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僕は、河野太郎さんの主義主張はかなり首をかしげるのですが、大きな政府(民主党)vs小さな政府(自民党)という枠組みの主張についてはかなり共感を持ちました。しかも、民主党は日本で初めての本格的な労働党政権という見方もできます。保守かそうでないのか、そのようなことも論点かもしれません。


と書いていたら、はたと。こんなことを真面目に論じているのは、マスコミや大学、シンクタンク、僕らのような仕事の人たちだけかもと。

というのも、市民の声に耳を傾けていると、早く年金、医療、福祉、景気、所得、農業など自分たちの身近な差し迫った問題を解決してほしいというもので、そういう意味では、谷垣さんが威勢のいいことを言っても、結局、全員野球政治、すなわち、変わらないことを前提としている姿勢に見えるのですが、どうなんでしょうか。

今回、自民党は変わらないことを選んだと思っています。言い換えれば、解決力政党を目指さなかった。変わらなかった(解決力の無い)自民党に何の魅力があるんでしょうか。

結党以来、いい悪いは別にして、現実的な解決力があるのが自民党の強みだったのに、その強みすら民主党へ。

その結果、よっぽどの災害や景気クラッシュが起きない限り、数年先にはこれまた隆盛を誇った旧社会党のように衰微していくと予想します。


今日は、いのしし会議。午後から、佐賀県議会へ。生まれて初めて傍聴。石丸博県議が先の大水害の対策について質問されるということで、流域の住民の皆さんとともに。

県議会によると、首長が委員会傍聴をするのは、県政史上初ということで、確かに委員会室に入ったときは軽いどよめきが(苦笑)。

石丸県議の質問は、分かりやすくしかも切実なもので、流域市民にとって福音となる答弁を引き出されていました。
by fromhotelhibiscus | 2009-09-28 23:59
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