官僚たちの夏

城山三郎の官僚たちの夏

この本で、霞が関官僚を志した人たちは数知れず。かく言う僕もそうかもしれない。それほどまでにインパクトのある本でした。
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今、ドラマでやっていますが、全部、ハードディスクに落としてました。あんまり期待していなかったんですが、国定三条市長のブログを読んで、一念発起!?して見たら、面白いのなんの。

毎回、車、テレビ、繊維といった具体的なテーマのもとに、熱くいきいきとした官僚の姿がそこに。

国家をどうするのか、国家のために自分が何ができるのか、といった青臭い話がそこにあって、こりゃ、果たして視聴率は大丈夫かなと思うんですが、それはそれとして、清々しい。


一方で民主党のマニフェストが出ました。16.8兆円の財政出動で財源をどうするのか、という問題は既にマスコミが書いているとおりです。

実際、霞が関に身を置いた者ととして、国の予算の組み替えをやってムダを徹底的に排除し、これを財源に充てると言いますが、私の経験では頑張ってみてもせいぜい3000億円が関の山。わずか1.8パーセント。残り98パーセントは、増税か国債(借金)に頼らなくてはいけません。民主党は子どもたちの世代にツケを回す気でしょうか。

その財源論以上に失望したのは、「子育て・教育、年金・医療、地域主権、雇用・経済に、税金を集中的に使います」というくだり。こりゃばらまきです。

あるべき国家像もなければ、集中して投下すべき対象も無い。政策というよりばらまき。自民党のマニフェストもちょっとだけ出てきていますが、どっこいどっこいかもしれません。

官僚たちの夏で出てきた官僚の皆さん、少なからずそういう官僚の皆さんは存在します。声を上げてほしいと思っています。

僕自身は、こういう閉塞感漂う今日だからこそ、今日よりも明日が良くなる豊かな国家像を語り、その上で、どうやって国民の皆さんの所得を上げるか、地域の所得を上げるのか、地域の絆を再生するのか、そのための政策をしない限り、幸せは生まないし、税収も増えず、必要な政策が打てないと感じます。

自民党のマニフェストも期待せずに待っています。
by fromhotelhibiscus | 2009-07-29 22:11
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