<   2012年 04月 ( 25 )   > この月の画像一覧

自治体がFacebookで実現できること

我々武雄市のSNS展開のパートーナーである、株式会社SIIISの杉山隆志社長が、興味深いレポートをまとめておられます。武雄市のFacebook展開について、全国で初めての分析

先日、Facebook上で公開されていますが、既に大きな反響を呼んでいます。

ぜひ、杉山レポートを読んで頂ければと思うんですが、その中のキモは、このグラフ。
d0047811_16225772.png

去年の8月1日に市HPのFacebookの完全移行を決めた時は、そりゃ、Yahoo!のトップニュースになったり、また、賛否両論の議論を巻き起こして、物珍しさも手伝って、爆発的なヒット数。しかし、これから世の常。だんだん、離れて、インタラクション数(「コメント数」「いいね!数」「シェア数」の合計)がはや、11月、今の内閣支持率のように、つるべ落とし。しかし、ここから、うちの職員の頑張り、市民Facebookerが活発に発信(これを僕らはシェアします。)してくれたおかげで、今は、最初の8月地点よりも反応がよくなっています。

今、僕らはどうやってこのインタラクション数を伸ばすかではなくて、落ちたときにどんな対応をすればいいんだろう、って考えています。伸びる時は何をやっても伸びるもの。これって勢いなんですね。しかし、落ちたときに、対応を考えても時既に遅し。

僕はよく今、職員にあるフレーズを呼び掛けています。

スピードは最高の付加価値であると。

やりながら、どんどん、良い方向に変えていってほしいと。しかし、単にスピードとは速さだけではなく、先の地点(この場合は、落ちるとき)にどう対応すればいいのか、考えておく、そういう姿勢が必要かなって思ってます。

ただ、何につけても予想はほとんど当たりませんし、失敗も数知れず。その中で、どうやったら、成功の確度が増すのか、まだまだ暗中模索です。また、いろんな意見をお待ちしています。
by fromhotelhibiscus | 2012-04-18 17:18

「ずれ」大好き

「GO WEST JAPAN」のプロモーションビデオに神戸や福岡と並び、4分23秒〜、武雄が登場します。映像と編集とパチパチ。

藤田修司さん、神戸市役所のインバウンド・観光プロモーション担当係長をされていますが、藤田さんには大変お世話になりました。武雄市役所以外で、これほど仕事ができる係長は初めて見ました。ありがとうございました。

神戸+武雄。この「ずれ」が何だかいいような。

それと、奈良市と武雄市はとある共通点があります。この共通点にフィーチャーして、友人である仲川奈良市長とこれから詰めますが、周遊観光のプランを立ち上げます。早ければ、5月中にオープンしたいと思いますので、ぜひ、楽しみに。

奈良+武雄。この「ずれ」がまた面白い。なんかワクワクするでしょ。これが、奈良+京都だとフツーだし、武雄+同クラスの市だと誰も振り向きもしない。

日本はよく思うんですが、この「ずれ」を嫌うきらいがあります。僕はこのずれが大好きで、ずれたところに、いろんな面白さとか妙味が出てくると思うんです。予定調和は面白くも何ともない。僕は自分が内実、平凡でかつ慎重な人間だと自負しているので、そういう意味では、ずれた人がとっても好き、憧れです。

今、武雄市は、市民、職員、議会の皆さん、そして、市外、県外の武雄ファンの皆さんのおかげで、日本中の皆さんを惹き付ける魅力を持つまちに成長しつつあります。このことは、行政視察にお見えになった東京都豊島区議会や浜松市議会の議員の皆さんが異口同音に。

今年度で市長7年目になりますが、ようやく、周遊観光も含め、市民の皆さんがワクワクドキドキする企画を5月4日(金)に打ち出します。今日の夕方、この企画の打合せをしましたが、大筋細かい点を含め合意に達しました。僕が手がけた関西大学の高槻市誘致や武雄市民病院の民間移譲にある意味、並ぶかそれを超す市民価値があります。こちらもお楽しみに。
d0047811_236346.jpg

by fromhotelhibiscus | 2012-04-17 23:08

前田国土交通大臣は辞めるべきだ。しかし、原口さんも・・

前田国土交通大臣が「16日にも進退 公選法違反疑惑 民主からも辞任論」と。そんなに大きなニュースではないけど、これは問題。岐阜県下呂市長選で特定候補に対する事実上の支援を要請する文書を建設業団体幹部に郵送。建設業団体というのが問題で、これは、所管の国土交通大臣の地位利用と捉えられても仕方が無い。

自民党が参議院に問責決議案を出すと、また、バカなことを言っています(参議院を政争の場にしてはいけません。)が、その前に、今の内閣の弱体化振りからすると、この大臣は辞めざるを得ないと思います。

しかし、この手の話は前にもありました。それは、ちょうど、2年前の武雄市長選。そう僕が当事者です。複数の関係者、マスコミから聞きましたが、武雄市に講演にお見えになった当時の石破茂自民党政調会長の講演で、「石破さんこそ、次の総理だ!」とたった200人の前で僕が言ったことに、大串代議士を始めとする民主党佐賀県連が猛反発して、僕の対立候補を応援するとしたもの。

ま、ここまではよくある話ですがね、ここからが問題。地方自治を所管する、交付税交付金を流す立場にある当時の総務大臣である原口一博さん、そう風見鶏さんが、あろうことか、一地方の市長選に介入して、何度も、武雄市に乗り込み、僕の対立候補を派手に応援していたこと。ま、本人の希望に反して、30人くらいしか集まらなかったそうですが、前田大臣の文書問題よりも僕は悪質だと思う。国務大臣は国政に専念すべき。地方に来て、選挙を応援したり、テレビに出ている場合じゃない。

これは僕は絶対に許してはいない。もし、僕に応援しに来るってなっても、僕は断っていたはずです。そう、国が地方に介入してはならないし、僕はこの指止まれの自分党だから。

異論反論あったら、大串さん、原口さん、ぜひ、教えてくださいね。

民主党は一事が万事、そんな気がしていますが、皆さんはどうお考えですか。
d0047811_23302754.jpg

by fromhotelhibiscus | 2012-04-16 23:34

今日で就任6年。

今朝は、楼門朝市→剣道大会(千人以上の剣士が)→山内町大野地区運動会→船原地区運動会→山野草展→山内町踊瀬地区自治公民館落成式→武雄町上西山地区自治公民館落成式→打合せと続く一日でした。

大体、週末はこんな感じで進みますが、思えば、市長就任してからまる6年。6年前の今日なこんなBlogを書いてました。当時、全国最年少市長でした。当時、こんな記事も出ました。
d0047811_23105696.jpg

これから、今日まで、このBlogをご覧になっている方々にとっては当たり前かもしれませんが、波瀾万丈、ジェットコースターのような展開を辿っていきました。まさか、こんなことになるとは当時は夢にも思わず(笑)。

市民病院の民間移譲、フジテレビドラマのロケ誘致、レモングラス、市ホームページのFacebook化など派手な事業に注目が集まりがちですが、今、総務課長の中野前財政課長の陣頭指揮で、市長就任時の借金400億円が実質300億円を切る数字になってきています。このおかげで、さまざまな前向きな事業を展開できるようになってきました。おかげで、これもまたニュースになりましたが、私たちの市役所への視察も就任前からすると10倍以上となっています。

国は全くできていない財政改革と前向きな企画、政策。そして、情報発信。これからも続けていきます。

その一方で、最も大切なことは、市民の皆さんの声や心に耳を傾けること。今日は、行く先々で声をかけられました。ご年配の方から子どもたちまで。6年経ってありがたいのは、こちらから説明抜きで、早速、声をかけて頂くこと。もちろん、面と向かっての批判もありますが、これもまた嬉しい。たけお短観のような数字と、こんな生のダイレクトなお声と。市政にとって、最大の悪は、僕は無関心だと思います。

そして、これも何度も書いていますが、僕らの政策には、失敗も多々あります。むしろ、失敗が多いくらい。それでも、僕が職員に対して言っているのは、やらずに失敗するのはダメだ。やって失敗してくれ。その中で、必ず成功のヒントがあるからと。

結局、この6年、僕は何も変わっていなかった。ま、この歳になれば変えようがないんですがね。市民福祉の維持向上のため、7年目の明日からまた変わらず力を尽くしたいと思います。

最後にこの場を借りて、武雄市政を支えてくださっている市民の皆さん、BlogやFacebook、Twitterをご覧になられている皆さんに心から感謝いたします。
d0047811_2323895.jpg

d0047811_23231092.jpg

by fromhotelhibiscus | 2012-04-15 23:23

吉野、吉野、吉野

一生に一回は観るべき、桜だ!と、とある私が尊敬してやまないご住職に言われてはや6年。吉野の桜は、修験者の厳しい修行の1つとして桜を植えるところから始まったもの。仏教と修行の世界の賜物なんですね。

ちょうど、友人である吉野町議の中井章太さんから、週末にかけて講演にお誘いを受けたので、のこのこ行って参りました。九州からだと関空からが近いですね。

開花が1週間遅れているそうで、今日でも最も開花が早いはずの下千本が、7分咲き。しかも、冷たい小糠雨。通常だったら、そんなコンディションの桜ってあまり見た目が良くないんですが、そんなことはなかったですね。雨は雨で、吉野の山は薄霧が時折差し込み、淡い桃色の水墨画のよう。

今日は週末だったので、大型観光バス(しか入れませんが)が250台。長蛇の列。原宿よりも参道は大混雑。それでも、ここは訪れる価値は十分あります。

美しい。

写真では十分撮れてませんが、お許しください。お忙しい中、何から何までしてくださった中井町議に心から感謝します。昨晩、長時間お付き合いくださった北岡町長さんを始めとする役場の職員の皆さん、町民の皆さんに心から感謝します。
d0047811_061926.jpg

d0047811_05597.jpg

d0047811_055361.jpg

d0047811_06788.jpg

by fromhotelhibiscus | 2012-04-14 23:59

奈良市→吉野町

今日は、旧知の仲川げん奈良市長と奈良市で会談。気さくな若い市長さんで、意気投合していたんですが、意思決定の速さにびっくり。奈良市と組まさせてもらって、とある観光企画を行うことで合意。

早ければ、5月中に武雄で会見します。お楽しみに。仲川市長さん、突然伺いまして、すみませんでした。ありがとうございました。
d0047811_23535753.jpg



こちらもお友達、吉野町会議員の中井さんに運転してもらって、日本一桜で名高いあの吉野町へ。案件は講演。町の職員、議員、町民の皆さんに講演しました。その後、武雄でもやってもらいましたが、京都のストリームカフェが、吉野町へ。いろんなみなさんの声を聞くことができました。
d0047811_23524743.jpg

吉野町の皆さんともいろんな組み方があるなあって思いながら、23時近くまで。充実した一日でした。
d0047811_23484443.jpg


あk
by fromhotelhibiscus | 2012-04-14 00:03

ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと

d0047811_22302776.jpg

良い本です。最近、経営者の皆さんが、口を揃えて、斉藤徹さんはマークしておいたほうがいいよ、とのことだったので、著者買いしたのが、この、「ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと

今、Facebookを始めとするソーシャルネットワークサービスで、企業や我々のような行政、NPOなど、組織と呼べるところは文字どおり地殻変動を起こしています。しかし、残念ながら、その動きを俯瞰した、また、整理した本が無い。そして、これからの道しるべとなるような本が無い。

そういう意味では、行政は触れてありませんが、企業がどのようにソーシャルネットワークに対応しているのか、その中の個人の役割はどのように変貌していくのか、大震災時のNHK(Twitter担当者)の対応、ソフトバンク、全日空、JAL、無印良品、東急ハンズなど豊富な事例がとても参考になる。


これは僕の欠陥だが、この本が説く、第8章(p255〜)のような、企業をソーシャルシフトする6つのステップといった抽象的な道しるべに関しては正直言って分からない。だから、僕のような実務家が分かるようにするためには、例えば、上記の企業が、じゃ、これからどうなっていくのか、具体的事例から紐解いた方が良かったのかもしれない。ただ、これは好みの問題かもしれない。

それとね、この本で説く「ソーシャルシフト」は顧客に素晴らしいブランド体験を提供するために、統一性のあるアイデンティティを構築することを目指すものだ(p257)と定義するが、僕は、シフトをこのような静的ではなく、動的なものとして捉えたい。筆者の斉藤さんが最初に言う「今、人々が望んでいるのは、騒がしい説得広告ではなく、控え目で共感を呼ぶメッセージ(p2)」という、「共感」や「シェア」そのものに社会(ソーシャル)そのものが「発信」や「収奪」からシフトしている状況を言うんじゃなかろうか。

ま、定義はともかくとして、この手の本は、大体、途中で眠くなるんですが、「読みやすい、分かりやすい、面白い」という(僕の)読書の絶対条件は軽くクリアーしています。

というわけで、斉藤さんにお願いがあるんですが、ぜひ、次は、胆の6章(ソーシャルシフト)をもっと具体的に書いてほしい。その際に、僕らのような住民に身近な行政も取り上げてほしい。

ソーシャルシフト2を楽しみにしています。あー、読者は素晴らしい。斉藤さん、ありがとう。
by fromhotelhibiscus | 2012-04-10 23:00

できるところがやろうよ。

d0047811_20373123.jpg

今日は、災害廃棄物(震災がれき)の広域処理に関する説明会。佐賀県庁主催で、我々、市長町長に対する説明会が行われました。

冒頭、高山環境大臣政務官から説明の後、質疑応答。大まかに言って、国の8000ベクレル/kgなどの基準へ不信感、広域処理をしなければならない必要性、最終処分場の問題などが質問として上がりました。

私からは、いくつか質問、意見を言いましたが、その中でのメインは、

国は、ただ単に自治体にお願い、要請するだけでは、震災がれきの広域処理は進まない。全国には、がれき受け入れに思いのある自治体も数多くあるけれども、国が明確な方針、計画、基準を示さないことで、自治体の内外で軋轢を生んでいる。国に求めるのは、

①瓦礫の処理は、基本的には被災3県で行うのが原則、その次に、被災3県のまわりの自治体、それでも、処理ができない場合には全国の自治体の順が原則。すなわち、近きところが多く対応するのが筋。その中で、
②国際基準に基づき、瓦礫に含まれる放射線量を「法定基準」化、
③「法定計画」を作成し、国の責任で処理期限、自治体への割当、風評被害対策に係る財源の確保、

等の対応。

そして、県に対しては、

武雄市の場合、災害廃棄物の受け入れに当たっては、地元の理解、協力、杵藤地区広域市町村圏組合の議会の確認が必要。私としては、できるところ(実際に処理能力のある自治体)が、できる姿勢を見せることが、全国的に広域処理が広がるものと確信している。また、これこそが、被災地の復興支援にダイレクトにつながると信じている。

佐賀県は、今日の説明会を踏まえ、課題問題点を国と膝を交えて整理し、受け入れに関して、早急に態度を明らかにすべき。もし、YESの場合、受け入れ市町、広域圏が対応できるような環境を整備してほしい。武雄市で受け入れるといっても、ルートとなる港湾や道路、他の自治体の理解、協力が必要なので、この面に関しても県には協力を求めたい。最後に、受け入れできない自治体が悪者になる風潮になっているので、これはマスコミへのお願いだが、そうならないように、しっかり報道してほしい。

と、言いました。
d0047811_2038131.jpg

古川知事からは、最後の挨拶の中で、「今日の説明会での環境省の説明を分析し、佐賀県としての態度を決める。」と。


終了後、ぶら下がりの記者会見では、次のことを言いました。

今日の説明会で7割ほど理解できたので、理解できない分は、環境省に再度聞く。一方、この問題は、県のリーダーシップ無くしては進まない。これは、僕が年末、失敗しているので、余計そう思う。県の態度表明後、地元の説明会を開催する一方で、広域圏組合の議会を召集して協議したい、

そう回答しました。


総じて、今日の環境省の説明は、分かりやすくて良かった。しかし、時間がたったの2時間。これではどうしようもないなっていうのが実感。その上で、各首長さんたちからは、不安の声がたくさん。これは当然。しかし、一部、首を傾げるほど後ろ向きな意見も。思うに、一度、瓦礫で苦しむ被災地に出かけ、また、島田市で行われている試験焼却をご覧になったほうが、良くはないのかって思いました。

何度も繰り返しますが、できるところがやろうよ。佐賀県ができる姿勢を示せば、全国的な広域処理につながるものと確信しています。
d0047811_20383627.jpg

by fromhotelhibiscus | 2012-04-09 20:39

支離滅裂→鳩山さん

鳩山元総理のイラン訪問。僕は外交にタッチしている立場でありませんので、あくまでも報道や外務省、国会議員の知人ベースの話をもとにしているんですが、あえて言うと、この人はヘン。

何度もこのBlogで書きましたが、私もその一端かかわった普天間基地移設をぶち壊し、挙げ句の果ては、同盟国であるアメリカとの信頼関係は地に堕ちました。もちろん、アメリカ側が何でもかんでも正しいことを言っている訳じゃありませんが、それでも、普天間基地移設は、僕が知る限り、アメリカ側でも、日本側の意をくんで、針に糸を通す作業を何度もしてくれたのは間違いない。アメリカは疑念を持ち、韓国や中国は日本のリーダーシップに懸念を持つ「東アジア共同体」構想。

その鳩山さん。民主党は、この御仁を外交担当の最高顧問に。さすがに総理も前原政調会長も、イラン行きは止めたそうですが、どこ吹く風。

間違いなく喜んでいるのは、イラン。何もせずして、イランの正当性(イランの核開発は平和利用が目的であり、その権利を放棄することは決してない。)をメディアに、しかも、全世界のメディアに報じられる。

鳩山さん、あなたね、もし一国の核開発を止めることが目的ならば、核開発に余念がない、お隣の中国や北朝鮮に行くべきじゃないの?

または、あなたが嫌いなアメリカに行って、核廃止と言うのであれば、少なくとも、今まであなたが論じてきた、脱アメリカ、東アジア共同体なるものには、適合性があると思うんですが。

こんなことをやっているから、ますます、国民の政治離れにつながっていくと思う。頼むから、冗談はご自身の引退や改名だけにしてください。
d0047811_18545883.jpg

by fromhotelhibiscus | 2012-04-08 18:55

【書評】小さく賭けろ!―世界を変えた人と組織の成功の秘密

いやはや、この本も・・・。
d0047811_21252310.jpg

小さく賭けろ!―世界を変えた人と組織の成功の秘密

こんな内容です。

■成功する人と組織はみんな小さく賭けていた!
変化が速い今の時代、机の前で大きなプロジェクトを計画しても決して成功できない。成功している人と組織は、アイデアをすぐに小さい段階で実践している。ユーザーからの声や市場ニーズを反映して方向転換することで、魅力的なサービスを作り上げ、成功につなげている。

グーグル、ピクサー、スターバックス、グラミン銀行、大物コメディアン、有名建築家など数多くの事例を紹介。

・事例その1:スターバックス
当初の店舗ではイタリア語のメニュー、椅子がなく、大音量のオペラを流し、店員は蝶ネクタイ。ユーザーからも、店員からも不満が上がった。意見を反映してソファを入れ、店員はカジュアルな服装に変え、心地よい場所を提供して全世界にチェーン展開できた。

・事例その2:大物コメディアンのクリス・ロック
アカデミー賞の司会や映画監督などの経験もあるアメリカを代表するコメディアン、クリス・ロック。彼は地元の小さな舞台に立ち、何百ものギャグを試す。そのうちウケるのは一握り。観客にスベってあきれられながらも、実際にウケたギャグを磨き上げ、全国ネットのテレビ番組や世界ツアーで披露し、大爆笑を得ているのだ。

■小さく賭けて、素早い失敗、素早い学習をしよう!
小さく賭けてうまくいかなくても問題はない。「小さな賭け」では、アイデアから実践までが短期間で済むので、やり直しがきく。小さな失敗なので痛手も小さい。逆に、「素早く失敗」して、ユーザーのニーズを「素早く学習」できる効果は絶大だ。本書では、小さな賭け、素早い失敗、素早い学習を繰り返した事例を具体的に紹介している。

■失敗を許せるマインドセットとは?
「失敗から学べ」と言われても、失敗を恐れてなかなかチャレンジできない人たちが多い。チャレンジを恐れない「成長志向のマインドセット」はどうすれば持てるのか――。本書では、さまざまな研究や実験の結果や、ピクサーが実践する「プラシング」と呼ぶ手法などをひも解いている。



もうすぐ、スティーブジョブズの自伝を読み終わりますが、予想以上、桁違いの人間でした。この人の場合は、大きく賭けて、大きく成功し、大きく失敗する人。しかし、まず、この人に関しては、プレゼンはとっても参考になるものの、ビジネスや組織運営に関しては、参考にならない。

そうはいっても、世界的に成功している例は、先入観から、自分とは程遠いだろうなって思ってしまうし、そこで諦めにつながってしまうというのが、今までだったと思うんだけど、この本の凄みは、いろんな小さな試みを積み重ねること、そして、起る失敗に関して修正を重ねていく、そういう成功へつながる事例がこれでもかって出てきます。

今日、佐賀新聞、朝日新聞を含め、いくつか取材を受けましたが、その中で、「武雄市役所はなぜ失敗が少ないのか?」って聞かれましたが、違います。失敗も数多し。7割は失敗しています。いや8割かな。しかし、成功している事例を思い切り伸ばし、一方で、修正に修正を重ねていきます。ある意味、この本のように、小さくコツコツ賭けている事例の1つかもしれないって思いました。

この本は武勇伝でも英雄伝、理想論ではない。しかも、学者の机上の空論でもない。

Little Bets(小さく賭けろ!)は、至極普通だと思うんだけど、実は今まで考えもしなかった斬新な見方、切り口だと思います。今、思えば無かったのが不思議な本。

Road to Our Success.

成功への道を提示し、しかも、ハードトレッキングではなく、みんなが素早い失敗、素早い学習を繰り返すことによって、登れるよって示した意義はとっても大きいと思う。特にみんなを連れて行かなくちゃいけない経営者は必読。僕もこれからいろんな人に薦めます。

滑川海彦さん、高橋信夫さんの訳も素晴らしい。とっても読みやすい仕上がり。何だか、いつも飲むじっくり淹れた美味しいコーヒーを飲んだときのような読後感。幸せになりました。ありがとうございました。
by fromhotelhibiscus | 2012-04-06 21:24