2011年 10月 18日 ( 1 )

古川知事は辞める必要は全くない。

昨日は、佐賀県議会で原発の特別委員会で九電第三者委員会の郷原元委員長の参考人質疑。もう、大きく報道されているので、事実関係はここでは省略しますが、自分のスタンスを言います。

私は、今までどおり、古川知事を支持するし、知事はその職を辞する必要は無い。


まず、昨日の特別委員会について触れます。郷原さんは混乱しているのではないか。古川知事との電話の内容、非公式での会見についてその内容をもう1人の当事者すなわち、古川知事の了解を取ることなく、一方的に話すのは、どうかと思いますね。そして、知事が辞意を示唆とあるけど、そんなこれ以上重いものはない話を電話で自分の「真意」を話すとは絶対にありません。僕も一度は、四面楚歌の中で、辞表を提出してリコール選挙に臨みましたが、妻でもあっても、どんなに支持者であっても、相談することはあっても、最終決断を伝えたのは、議長に辞表を提出するそのギリギリのタイミングです。ましてや、知人レベルである郷原さんに、第三者委員会の活動が始まる前に、自分の真意を話す訳ではなく、重ねて、言いますが、僕は郷原さんはルール違反、もっと言えば、人と人の信頼関係を逸脱していると思う。


しかし、知事にも問題がある。郷原発言を受けて、県議会による知事の出席要請を知事が断ったことは、これはダメだと思う。逃げているとしか思えない。今朝の日経新聞等で知りましたが、「郷原さんが、電話の翌日、辞意を伝えたことについては、取り消してくれ」という話。これはぶら下がり会見で言う話ではなく、県議会で言うべきだと思う。また、僕を持ち出して恐縮ですが、僕も、市民病院の民間委譲では散々批判され、今でも21億円の住民訴訟の被告ですよ、しかし、公式な場に呼ばれれば絶対に行った。だから、これだけは誇れるけど、「逃げなかった」ということ。しかし、言いたい放題言い過ぎて、今でも医師会との関係などヒビ入りっぱなし。

それと知事の責任は、これはTwitter等でも書きましたが、知事に一定の責任はある。最大の問題は言行不一致。自身は中立と言っていたにもかかわらず、推進の方向だったこと。推進なら推進って言えばいいじゃんって思うのは、僕だけではないはず。知事という政治家が中立なんて本来あり得ない。政治家なんだから。政治家は、堂々と右か左か、佐賀県政をどうもっていくのか、語るのが最も大きい仕事です。その審判は、選挙のときに受ければいい。だから、今思えば、僕もやむを得ず、任期途中でリコール選挙に臨んで、信を問いましたが、どこかのタイミングで、知事も信を問えば良かった、と今ではそう思います。病院問題も選挙という洗礼で一気に解決に向かって走り出した。畑山さんという佐賀大学の教授なんかは、住民投票にすべきと言ってましたが、笑止千万。住民投票クラスで市政を左右する問題は解決なんかできませんよ。こんなコメントを当時載せた佐賀新聞もどうかしている。

また、もっと冷静に見つめればね、知事は確かに軽率だったと思います。しかし、僕は知事をよく知る立場にいるけど、知事に私心は無い。あの人は24時間365日、佐賀県のことを考えている。だから、夜中に僕に電話をかけたりする。あの甲高い早口の言葉で、「僕は佐賀県のためにはこの案件についてはこう思うんだよね。樋渡市長はどう思う。」というのが口癖。私心から発した犯罪行為、違法行為なら、私はそういうのは一番嫌うので、真っ先に、知事に辞任を迫るでしょうね、僕の性格なら。

しかし、今回は平たく言えば、辞任を迫るというのは、罰金10万円の事件(事故)に、死刑を迫るようなもの。そんなの僕のまわりの武雄市民は誰もそうしてくれとは思っていない。もし、これで知事が辞任するんだったら、市民病院を巡る僕の言動、2億円もらったと言われた僕は100回辞任しても足りない。一罰百戒の域を超している。


それと、もっと本質的なことを言えば、これは首長を務めさせてもらっているから尚更分かるんだけど、佐賀県政で言えば、原発問題は大きな部分を占めるのは分かる。けど、それでも一部分。古川さんの頭の中に、どれくらい原発問題が占めているか僕は分からんけど、市民病院で言えばね、当時僕が抱えていた400くらいの案件の一つ。首長は、行政の長として360度の行政フィールド、大部分の市民生活に目を凝らしたり、見守ったりすること同時に、市民から選ばれたという意味で議員と同じく政治家。自分の思いを多くの課題についてしっかり語らなくてはいけない。だから、佐賀県政は原発問題だけじゃない。

僕は、これも前にも書いたけど、知事と僕では、政策の見解の違いもままある。特に大きいのは、これからのエネルギー政策。僕は脱原発。これは首尾一貫して言っているし、曲げるつもりもない。しかし、知事が僕の言動に圧力をかけることは無い。それと、これも書いたけど、知事はよくやってる。とにかく、動きが速い。新産業集積エリア、関西広域連合との九州知事会との防災協定、中国とのビジネス、太陽光パネル政策、食育、子育て政策、新幹線、県立病院問題、トップダウンでよくやってる。政治家は結果がすべてと言われるけど、結果だけみても、僕は頑張っていると思う。

今、知事を辞めさせて、代わりがいるんですかね。僕は代わりがいるとはとても思えない。


最後に、よく、九電のやらせメール、あるいは知事との不透明な関係について、マスコミが大きく報じるけど、諸悪の根源は、僕は、国、すなわち、経済産業省、そして、昔の与党自民党、今の民主党に問題があると思う。国の政策の押しつけ、歪みが、こんな形で、古川知事、九電、郷原さんを通じて出ているとしか思えない。

政府民主党は、大震災を受けて、福島原発問題に迅速に対応しつつ、その一方で、日本という国の電力政策をどうするのか、その方向性をしっかり出した上で、我々、地方自治体も国民的目線でその議論に乗るべきだと思う。

郷原さんも言うように、その中で、古川知事は、過去をしっかり反省し、新たな枠組みを作る必要がある。辞めることが責任の取り方ではない、僕はそう思う。そろそろ、飛行機はパソコン終了なのでこの辺で。
by fromhotelhibiscus | 2011-10-18 16:38