星野リゾートの事件簿

注目している同世代の経営者では、由布院の桑野和泉さん(玉の湯)、同級生の古賀鉄也君(今日の佐賀新聞にでっかく載っていました。)。先週、あのデジタルハリウッドの社長に就任。おめでとう!いつか、本を書いてね。

そして、星野佳路さん(星野リゾート)

星野さんは、バブルの傷を負った大規模リゾートの再建で注目を集める「リゾート運営の達人」。僕が知っているだけでも、アルファリゾート・トマム古牧温泉青森屋蓬莱アンジン・・・。

それらの再建に携わるスタッフの皆さんの悩み、努力、モチベーション、自発性が分かりやすく一冊の本にまとめられました。

特にこりゃすごいと思わされるのは、本の題名にある「事件」が次々に起きて、その起こった事件に対して、その場しのぎではない対応をスタッフが議論し考え出し、行動すること。例えば、雲海テラス。これはスタッフの強力な思いがなければできなかったこと。

トップの星野さんは、スタッフの行動を見守り、問いかけ、アドバイスする。答えが出るまで、細かい指示は出さずに、「お客様の満足度を高めよう」とスタッフを鼓舞。この辺りは、ずっと以前のNHKのプロフェッショナルにも

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僕も小さな市役所のトップであるわけですが、なかなかこれができない(苦笑)。公務員出身ということもあって、途中途中で、結構細かなところまで口を出して、失敗も数知れず。

その方向性を改めたのが、市民病院の民間移譲問題にかかりきりになった時から。複数の課長さんたちから、「市長は市民病院に全精力を投入してください。僕たちが残された課題はきちんとやる。市長、全部任せてください。」

と言われて、この発言以来、細かいことは任せて、というか今はほとんどすべて任せています。

僕が通常のコミュニケーションとは別に、あえて口を出すのは、市政、政策の方針を示すとき、ある政策が市政全体の方針からずれていくとき、そして、僕は有権者の付託を受けている立場にあるので、市民の総意、市民のご意見を踏まえるときくらいでしょうか。

市長になって3年になりますが、多くの皆さんのご指摘のとおり、ずいぶん、市の雰囲気、市役所の感じが変わってきています。

ただ、まだ問題課題は少なからずあります。いろんな声をお寄せください。


今、プサンにいます。夕方から釜山女子大学の副学長さんを始め、みなさんで歓迎会をして頂きました。しっかり、武雄や佐賀のトップセールスをしてきましたが、こちらは、韓国の文化、経済、政治をいろいろ教えて頂きました。

明日はいよいよ、大学で日韓のお茶を通じた交流会。スピーチをしなくてはいけないので、今日教えてもらった話を踏まえてこれから考えます。
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by fromhotelhibiscus | 2009-07-06 22:32
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