挑戦 我がロマン

先週の26時間飛行機の中でいろんな本を読みました。時間を忘れて読みふけったのは、この2冊。

稀代の経営者として名高い鈴木敏文(セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長・CEO)の挑戦 我がロマン (私の履歴書) 。たまたま、図書館で借りました。
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この本は面白かった。もともと、日経の私の履歴書に2年前、連載されていたのを大幅加筆の上、単行本化。履歴書もワクワクしたけど、この本はその比ではありません。あまりに良かったので、昨日の新人さんたちの研修でも「読むように」と言ったくらい。

取り分け、鈴木氏のセブンイレブン創設のときの話、新人として出版業界に入った時の話、最近の銀行立ち上げの時の話が印象に。

単純な読み物としても、組織論としても、経営論としても教えてもらうこと、大でした。


もう一冊は、大学浪人時代からの友人笠原君から教えてもらったグローバル・マインド 超一流の思考原理―日本人はなぜ正解のない問題に弱いのか

この笠原君。10年以上前に中国の企業に就職し、中国全省を踏破したすさまじい男。ワイルドさではこの人の右に出る人は私の周りにはいません。いつも彼からのメールで、中国と比較して、日本の危機や脆弱さを教わっていました。

この本自体は、マッキンゼー、ウォール街を経て、SAP、ルイ・ヴィトンで日本法人社長を務めた人が放つ体験談、経営談。ベストセラーになっている割には、大言壮語の無い本で好印象。僕は最後の提言のところよりも、前半の著者がどう生きて、どう考えてきたのか、のほうがよっぽど面白かった。


2冊に共通するのは、先を見通す力、ぶれない力、しかし、細部は修正していく柔軟性、周りの人たちをその気にさせる気迫、誰にでも分かる説明能力。

成功するにはたまたまではなくて、やはり理由があります。
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by fromhotelhibiscus | 2009-04-04 21:58
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