市町村合併

佐賀新聞で、今日は一面トップに載っていましたが、「合併その後」と題して、シリーズが始まりました。明日、武雄のことも少し載るようですが、前から気になっていることを書きたいと思います。

まず、今日からのシリーズの見出し「恩恵実感 まだ遠く」ですが、、総務省が言うような「合併によって、サービスは高く、負担は低く」というのは、サービス総体で見た場合、事実不可能だということ。
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尊敬するある県議会議員やアメリカ在住の友人(学者)が言ってました。

平成の大合併は、地方の切捨て・リストラ。そして、その生き残りだな。


僕は彼らの意見を支持します。では、なぜ合併するか、ということですが、答えは簡単。

多くの自治体が向こう10年を見た場合、単独で生き残りが難しいだろうということ。武雄のような小さな自治体で、似たようなハコモノ、そのランニングコスト、多くの職員・議員の人件費・・・。

税収がますます減るのに、今、合併して、これらを整理して、これからの財政的に冬の時代が続きますが、それを乗り切るスリムで筋肉質(安倍総理の言葉を借りました。)な行政体質を作っておく必要があるのです。道州制もその流れだと思います。


さながら、合併後の武雄市は、個人(武雄太郎)さんになぞらえると、

月収30万。月の出費が100万円。足りない部分は、東京の息子からの仕送り(地方交付税交付金等)でカバー。しかし、毎年減っている。また、武雄太郎家の借金は現在でも2300万円。返せるメド無し。


よく、財政破綻した夕張市が引き合いに出されますが、夕張太郎さんの場合、

月収30万。月の出費が300万円で、他はあまり武雄と変わりありません。

財政的には、武雄も他の自治体も、夕張市も「程度問題」であることがお分かりになると思います。したがって、見出しの「恩恵実感 まだ遠く」というのは、正論だし、合併によるバラ色効果はほとんど無いと僕は理解しています。

だからこそ、いつか書きますが、投資的考えを視野に入れた行政運営が必要だと思っています。「佐賀のがばいばあちゃん」ロケ誘致もこの流れにあります。


この状況は、来年4月までに武雄市家計簿&バランスシートでしっかり公開しようと思っています。

↓下の記事もUPしました。ご覧ください。
by fromhotelhibiscus | 2006-10-03 20:38
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