佐賀空港へのオスプレイの配備要請について

今朝の武田防衛副大臣と古川佐賀県知事との対談について、佐賀新聞の配信はこちら

 武田良太防衛副大臣は22日午前、古川康佐賀県知事と県庁で会談した。2015年度から自衛隊に導入予定の新型輸送機オスプレイ17機について佐賀空港(佐賀市)への配備方針を正式に説明し、理解を得たい考えだ。

 県が容認した場合には格納庫や給油施設を整備して、自衛隊との共同使用としたい意向を伝達。市街地に囲まれている陸上自衛隊目達原駐屯地(佐賀県吉野ケ里町)に配備されたヘリコプターを佐賀空港に移駐させる計画も説明する。

 防衛省は、近接した長崎県佐世保市に配置する新設部隊「水陸機動団」の輸送手段としてオスプレイを使い、一体運用する方針。沖縄の基地負担軽減策の一環として、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備された米海兵隊オスプレイの訓練でも同空港を活用したい考えだ。

 武田氏は知事との会談に続いて、木原奉文県議会議長や地元の秀島敏行佐賀市長とも会談する。


いくつかのメディアから所感を問われましたが、私は基本的には賛成。

沖縄への、特に普天間基地への過度な負担を全国に広く薄く分かち合うという観点から、必要だという立場に立ちます。私は10数年前に内閣府の沖縄問題担当の際、稲富正敏県議に「沖縄を日本だと思うのであれば、対岸の火事ではなく、他人事ではなく、普天間基地の一部を佐賀空港に取り入れるべきだ。そういう一般質問をしてくれ。」と悲鳴のファックスを流していましたが、当時の執行部から、止められたということを聞いて、がっくりした記憶があります。もちろん、今回の配備が全部が全部沖縄の負担軽減に直結しないことも理解していますが。

また2つ目は、時事ドットコムによれば、「防衛省は沖縄県・尖閣諸島などの離島防衛の要として、長崎県佐世保市に創設予定の「水陸機動団」の輸送にオスプレイを使うことを想定している。佐賀空港は佐世保市から距離が近く、武田氏は「水陸機動団の配備先としても、沖縄の負担軽減のためにも佐賀空港がベストだ」と述べた。」というように、水陸機動団とセットとなって、離島防衛の効果的な配置となることが考えられます。

3つ目は、オスプレイと言えば、事故が多いという「誤報」「誤解」。オスプレイは他の機種と比べ、事故率が低いというのは防衛省が説明しています。メディアが報じないのはいつものこと。

他にも、中韓への抑止力などいろいろありますが、一番大きな理由は沖縄への異様な基地負担をこれ以上容認すべきではないこと。震災瓦礫受入の際と同じ議論になります。

では、全面的に容認か、といえばそうではない。何よりも安全性の確保、騒音の問題、漁場の保全等をクリアーする必要がある。そういう意味で基本的に賛成という立場。いずれにしても、古川知事の指摘のように、防衛省は、オスプレイの安全性等、佐賀空港周辺の皆さんに徹底的に説明しなくてはいけない。

 
by fromhotelhibiscus | 2014-07-22 23:05
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