従来手法 揺さぶる武雄市

昨晩のニュースウォッチ9やTBSのニュースを皮切りに、今朝は地元の佐賀新聞に一面と社会面に取り上げられました。ニュースウォッチ9はこちら

そして、佐賀新聞はこちら。
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この記事は何度も横尾章記者から取材を受けましたが、この記事は、佐賀新聞の大型企画「学力の情景」のトリとなります。はっきり言って、教育は全く人気取りの人気、すなわち、政治にとって票になりません。これは5年前の市民病院の民間委譲でも全くそう。

では、なぜ、私が踏み込むのか。それは、この記事にも書いてありますが、「自立した魅力的な大人、メシが食える人間」を作り上げたいということ。今、そんな大人がどんどん減っているような気がするのは気のせいでしょうか。20代、30代の人間と話をすると、明らかにどこに属さずとも食える人間は、アジアなど海外に多い。たくましいんですね。それは、暗記偏重で与えられた選択肢の中から正解を選ぶような教育ではダメで、むしろ正解を創造する人間をつくらないと。

今の公教育では、特に小学校の教諭は、全科目を受け持ち、しかも、英語までやらされ、事務まで抱え、膨大なペーパーを教育委員会に出さなくちゃいけない。子どもに向き合うべき時間が、教育委員会に向いていると、僕はいろんな人たちからそのことを聞かされていますし、保護者からも、公教育は何とかしてくれと言われている。

反転授業は、そういった従来の問題を解決する「糸口」になると期待しています。ただ、僕は、教育に関しては、前から言っているんだけど、政治である首長に権限が集中するのは好ましくないと考えています。教育内容に関しては、教育委員会、特に教育長が責任を持つべきだと思いますが、政治家である以上、市民の声、社会情勢を踏まえ、積極的に発言するのは、特にこの時代に求められていると考えます。だから、僕は密室で教育委員会にモノを言わないようにしています。議会の場でしっかり言います。

そういった中で、「社会実験」「耳目を集めやすい」という批判は全くのデタラメ。そして、首をかしげたのは、記事の中で、佐賀新聞が、全国紙(朝日新聞のことね)を批判するのは本末転倒。しっかり取材して書けばいいじゃない。教育委員会はどうか知らないけど、僕はいつでもオープンです。この取材でも洗いざらい全部答えた。

ただ、この記事そのものは、難しい問題ながら、とても分かりやすく書かれていると思います。

by fromhotelhibiscus | 2013-11-22 19:36
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