朝日新聞一面トップに。

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今朝、朝日をいつものように見たら、目が釘付けに。一面トップじゃないか。武雄市はおかげさまで、全国紙にも結構掲載されますが、それでも、僕が知る限り、一面しかもトップは初めて。もう既に、あちらこちらから反響があります。

近々掲載されることは知っていましたが、嬉しい不意打ち。氏岡編集員、素晴らしい。この「反転授業」は、先のTBSNEWS3でも大きな反響がありましたが、10月1日から赴任する代田昭久教育監が、教育長の指揮の下、担当。教育監の下には、我が社のエースを配置します。

しかし、これとて、私たちが進める教育改革の第一弾、序章にしか過ぎません。来年4月以降、全容を公表しますが、ご期待ください。

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家で動画見て予習、「反転授業」試行へ 佐賀・武雄市

 【編集委員・氏岡真弓】佐賀県武雄市教育委員会は小中学生全員に1台ずつ配るタブレット端末で、「反転授業」に取り組む方針を決めた。子どもは授業の動画を入れた端末を持ち帰り、家で宿題として予習。実際の授業ではわからない点を教え合ったり、議論しながら応用問題を解いたりし、学力の定着を目指す。11月に小学校1校で試行し、順次広げる。
 反転授業は、これまで学校の授業で教えてきた基礎的な内容を家で学び、家で取り組んでいた応用課題を学校で学ぶよう「反転」させる方法だ。米国で2000年代から急速に広がった。日本では教員個人が取り組んでいる例はあるが、自治体単位で導入するのは初めて。
 武雄市は2010年度から、小学校2校の4~6年生に1人1台ずつiPadを貸与し、授業で使っている。来年4月には小学生全員、15年春には中学生全員にタブレット端末を配る予定で、計約4200台を貸与する。機種は決まっていない。
 反転授業は先行して端末を使っている市立武内小で理科と算数の一部単元を選び、11月から始める。実証実験を重ねながら全校に順次広げ、全教科で試みる。
 端末に入れる授業の動画は、まずは塾や出版社の開発したものを利用。それを参考に学校現場でもつくり、増やしていく。
 市教委の目指すイメージはこうだ。まず教師自らが教科書をわかりやすく説明する動画を撮影する。教材映像専用のサーバーから選んでもよい。それらを10分ほどの映像にし、子ども一人ひとりの端末に入れる。理解度チェックの簡単なテストも入れておく。
 子どもはその端末を持ち帰り、自宅で動画を見て問題を解くのが宿題となる。保護者の携帯電話には、宿題の内容を連絡し、家で勉強するよう促してもらう。
 そして実際の授業。教師はまず全員の端末のデータを集め、予習をしてきたか、テストの出来具合はどうかをチェック。そのうえで、多くの子がつまずいている箇所を説明する。子どもがわからないところを教えあったり、1人の解き方を全員の端末で見て共有したり、学んだことを議論したりする場面をつくる。
 授業後は、レベルに応じた復習問題をまた端末に入れて持ち帰らせ、わかっているかどうか確認する。
 市教委が狙うのは、一人ひとりの理解度をその都度確認して進むことで、落ちこぼれをつくらないようにすること。もう一つは子どもが話し合い、教え合う対話型の授業でコミュニケーション力を養うことだ。
 端末には、映像を視聴し問題を解くことで、子どもが何回動画を見、どれだけ正解できたかの学習履歴が記録される。教員はそれをもとに一人ひとりに理解度に応じた問題を出し、指導をすることも可能だ。
■保護者の協力が不可欠
 佐賀県武雄市教育委員会の反転授業の導入は、ICT(情報通信技術)が授業方法を変える可能性を帯び始めたことを意味する。
 反転授業の長所の一つ目は、一人ひとりが自分のペースで学べることだ。説明の映像を家で見ることで、わからない子は何度でも繰り返し勉強でき、理解の早い子は、早い再生速度で聞くことができる。
 二つ目は、それに続く教室での授業で議論したり、知識を応用する課題に取り組んだりと受け身ではない活動ができることだ。結果として、子どもの学習時間は増えることになる。
 10月から市教委の教育監としてICT教育に取り組む代田昭久・東京都杉並区立和田中前校長は「教員や家庭の協力を得ながら、落ちこぼれをつくらない公教育を目指したい」と話す。
 ただ、課題も大きい。
 一つ目は子どもがどこまで意欲を持って予習に取り組むかだ。教材の魅力を高めることがカギを握る。
 二つ目は低学年ほど、大人が映像を見るよう促す必要があり、保護者の協力が欠かせないことだ。家庭環境の厳しい子どもには、放課後に学習の場を設けるなどの工夫が要る。
 三つ目は教師が「教え込む人」から、「子どもとともに考え、話し合う人」へという、役割の変化にどこまでついていけるかだ。
 他の自治体に広がるかどうかも未知数だ。反転授業の導入には1人1台の端末が必要だが、大規模な自治体の場合、子どもの数が多く、財政負担が重くなる。
 佐賀県は来春入学の県立高校の全新入生に5万円でタブレット端末を購入してもらう。だが、自己負担が重いと負担撤回や軽減を求める声が出ている。
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 《山内祐平・東京大学大学院情報学環准教授(学習環境デザイン論)の話》 「反転授業」は、近代の学校の基本である一斉授業のスタイルをICT(情報通信技術)を用いて変えるものだ。10年後の教室では本命になり得る。武雄市の目指す方向性を評価したい。
 子どもは予習段階で基礎的な知識を身につけ、教室では応用課題に取り組む。これまでの学校教育は基礎知識の習得か、活用力重視かの間を振り子のように動いてきたが、このスタイルだと両立できる。
 自宅で予習する教材をどう充実させるか、授業を対話型に変えることに教員がどこまでついていけるか、保護者の理解をどう得るか、といった課題もある。大きな改革だけに、教員同士で経験を共有しながら一歩一歩進めてほしい。
     ◇
 〈反転授業(Flipped Classroom)〉 教室で受けていた授業の動画を、自宅でタブレット端末やパソコンを使って視聴し、家で学んでいた応用問題などは教室で取り組むスタイル。ICT(情報通信技術)の進歩で可能になった。米国では2000年代から、オンラインの無料講座を活用する形で小中高に広がり、さらに大学で拡大している。

by fromhotelhibiscus | 2013-09-24 08:42
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