地方自治でできないことはない

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と題して、今日、nippon com.に掲載。インタビュアーの竹中治堅さんは、現在、政策研究大学院大学教授で気鋭の政治学者。特に、参議院に対する考察は、メディアでも取り上げられているのですが、やっぱり、縁なんでしょうね、竹中さんは、もう15年くらい前、内閣中央省庁改革推進本部で、机を並べていました。彼は財務省からの出向組で、企画担当。僕は総括担当だったので、よく、相談したり、バカ話したり。そして、巡り巡って、お互い過去官僚となり、僕は首長。彼は学者。そのインタビューです。

こうやって改めて読むと、まあ、僕もいろいろ言っています(笑)。だから、敵が増える。一番言いたかったのは、最後の、

——力を入れたい分野はありますか?
「絶対、教育ですよね。来年の4月から小中学生にタブレットを配る。いい授業を配信しようと思っています。僕は不登校児童だったんです。保育園中退だし、集団行動ができない。大学時代も、ひきこもりで床ずれができるかと思った(笑)。今、市長しているのも、その当時の反動かもしれません。ただ、国政には興味ないですね。基礎自治体で、あっと驚かせるようなスキームを作って、横に広めていった方が日本は早く変わると思います。現在の地方自治制度でできないことなんて、まったくない。9割9分できます。その証拠に、図書館でも病院でも、中央省庁におうかがいしたことはありません。今や、地方分権はかなり進んでいます。99%、いや100%進んでいます。」
——十分ですか?
「道具だってあればいいというわけではありません。地方の自治体がバズーカ砲を持っていても混乱するだけ。それより槍が必要というときがある。それが今なんです」


今日もいくつか取材を受けたんですが、その中で、さらに進めて、全国の首長の多くは、「地方分権が進んでいない」「規制でがんじがらめになっている」って言い、それを「言い訳」に使い、自分たちの不作為を正当化しようとする。僕はそういう風潮が嫌いで、いろいろ問題があっても、その中で、できることをやる、そして、それを具体化(実現)して、市民の皆さんに提示する。そして、間違っていることや足りないところはどんどん修正する。もちろん、全てが上手くいくわけでは無いけど、それでも、武雄市の場合、上手くいくものが多いというのは、「100の議論より、10の言い訳よりも、1の実行」を貫いているから。そういう意味では、市の職員に感謝したいですね。

ともあれ、良かったら一読を。こちらです
by fromhotelhibiscus | 2013-08-26 22:54
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