【書評】医療にたかるな (新潮新書)

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医師・村上智彦の最新刊である「医療にたかるな」。僕は彼をよく知る人間として、まあ、ストレートに書きまくっている、と太鼓判。大体、この手の人の本は、新しくなるにつれ劣化していくんだけど、村上さんの場合、現場と不即不離なので、どんどんアップデートされていて、面白い。

こんな本です。新書なので読みやすい。

あらゆる「敵」を名指しして、例外も聖域もなく徹底的に叩く―地域医療の最前線でたたかう医師が、医療にたかる「恥知らずな人々」に宣戦布告!弱者のふりをして医療費をムダ遣いする高齢者、医療ミスを捏造するマスコミ…この国の未来を喰いものにする「甘え」と「ごまかし」の構造を容赦なく斬る。不満だけを訴えて、自らの手で健康と安心を守ることを忘れた日本人に贈る、過激かつ愛に満ちた処方箋。


まあ、僕とよく似ているんだ、村上さんは。二人を良く知るジャーナリストは、一卵性双生児とまで言った人がいる。光栄です。がんがん言って、既得権益を持つ連中からは唾棄され、100の議論より1の実行で突っ走って、さらに嫌われ、僕はリコール&21億円の住民訴訟に、村上さんは、夕張に居られなくなる(笑)。

ただ、この本は怒りの本ではない。村上さんは誰よりも怒り、誰よりも優しい、矛盾をそのまま内包している面白い人間。だからこそ、最後は希望の書と転華する。最後は涙無しには読めない。

また人間村上智彦に会いたい。村上さんの中で最良というだけではなく、近年まれに見る名著だと思います。ぜひ、ご覧ください。
by fromhotelhibiscus | 2013-04-09 21:47
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