【レビュー】アップル 驚異のエクスペリエンス ―顧客を大ファンに変える「アップルストア」の法則

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アップル 驚異のエクスペリエンス ―顧客を大ファンに変える「アップルストア」の法則

まず結論。傑作。ガロさんの三つ目のapple本ですが、この本が一番良い、僕にとっては。前の2冊も驚愕すべきコンテンツだったけど、スティーブ・ジョブズに比重が置かれていて、読み物としては、最高に興奮されられたけどね、じゃあ、平凡な僕がこれをどう応用すれば良いんだろって思ってしまった。

が、この本。どん底にあったSTARBUCKSのCEOが、これまたどん底にあって返り咲いたスティーブに意見を求め、スティーブの意見で、STARBUCKSが蘇った話もあれば、より、具体的な、ダメなお店の、店員とお客の受け答え、AppleStoreの惚れ惚れするような受け答え、そして、著者想像の理想の受け答えなど、てんこ盛り。また、当然、AppleStoreの誰も目に触れないはずだけど、徹底した、顧客を意識したつくりなど、なぜ、アップルストアが成功を収めるのか、分かります。

個人的には、お店のMacBookAirがなんで90°に美しくも中途半端に開いているのか、なるほどって思いました。これは本書をぜひ、読んでほしいんだけど、つまりは、体験に結びつくんですね。また、僕も経験があるんですが、なぜ、店員さんが見送りするのか。ここにも意味があるんですね。これは次の体験に結びつく。

そう体験なんです。アップルストアは体験が詰まっているところ。しかも、とびっきりの。だから、成功するんだって思います。最初に戻るけど、僕が傑作だと思ったのは、誰もが「応用可能」だから。今からでも応用できます。ハードだけでなく、その考え方にも応用できるし、僕もこの本でかなり軌道修正できました。


武雄市では、庁舎の建て替え等の議論があっていますが、建て替え・新築の際には、このAppleのようなエクスペリエンス(体験)ができるような空間を低コストで作り上げたいと思っています。そういう意味では、たらい回しを強要するような個別分断された窓口は、市民が可哀想。3月に基本的方向性を明らかにしたいと考えています。

最後に、いつも思うんですが、外村仁さんの解説は、これを読むだけで、この本を購入する価値がある、それくらい熱く、また、醒めていて、素晴らしかった。

レーシック手術後、なかなか読むのも苦労したけど、苦労した甲斐がありました。お薦めです。
by fromhotelhibiscus | 2013-02-13 21:29
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