【レビュー】ブラッド・ダイヤモンド

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ブラッド・ダイヤモンド

タイトルの「血に染まったダイヤモンド」とは、アフリカで不法に採掘され、武器輸入などの資金源となるダイヤ。内戦が続くシエラレオネを舞台に、元傭兵でダイヤモンドを横流しするダニーと、RUF(反政府軍)に家族を奪われた漁師のソロモン、そして不法ダイヤの実態を明らかにしようとするジャーナリストのマディーが、壮絶な運命をたどる。

何よりも衝撃的なのは、アフリカの実状だ。RUFによる人民の虐殺や拷問めいた行動。エドワード・ズウィック監督は、躊躇なくショッキングな映像を積み重ねていく。とくに、RUFに捕らわれたソロモンの息子を始め、銃を手にした子どもたちの行動には目を覆うばかり。

キャストはそろって好演だが、ディカプリオの熱演が光る。ソロモンが発見したというピンク・ダイヤモンドを狙って悪役の面も出しながら、アフリカの現実から逃れたい切実さまで醸し出し、クライマックスの彼の表情には涙を誘われる。

社会派の重いテーマを貫きながら、要所での派手なアクション、ほのかなラブストーリー、さらに人間同士の感動ドラマが無理なく絡み、娯楽作として見ごたえ満点なのは高く評価されるべき。(斉藤博昭)



2006年のアメリカ映画。当時からかなり評判が良くて、見よう見ようと思ってましたが、やっとこさ、見ました。映画通の人間から、「これ見ないと政治家としても人間としてもどうかな。」とまで言われたのも後押し(汗)。

驚愕の一言。上のレビューのとおり、ディカプリオの熱演が凄まじい。かなり重い映画でありながら、ど派手なアクション、エンターテイメントの要素が巧妙に折り込まれていて、しかも、アップ&ダウンの展開に、ラストまで息つく間も無い。音楽も素晴らしく良い。

見終わった後、ベタだけど、改めて、日本の安全安心、静謐さ、平穏さに感謝しましたね。こんなスケールのでかい映画は日本じゃ無理だろうなぁ。お薦めです(今更ですが。)。
by fromhotelhibiscus | 2012-10-04 22:16
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