できるところがやろうよ。

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今日は、災害廃棄物(震災がれき)の広域処理に関する説明会。佐賀県庁主催で、我々、市長町長に対する説明会が行われました。

冒頭、高山環境大臣政務官から説明の後、質疑応答。大まかに言って、国の8000ベクレル/kgなどの基準へ不信感、広域処理をしなければならない必要性、最終処分場の問題などが質問として上がりました。

私からは、いくつか質問、意見を言いましたが、その中でのメインは、

国は、ただ単に自治体にお願い、要請するだけでは、震災がれきの広域処理は進まない。全国には、がれき受け入れに思いのある自治体も数多くあるけれども、国が明確な方針、計画、基準を示さないことで、自治体の内外で軋轢を生んでいる。国に求めるのは、

①瓦礫の処理は、基本的には被災3県で行うのが原則、その次に、被災3県のまわりの自治体、それでも、処理ができない場合には全国の自治体の順が原則。すなわち、近きところが多く対応するのが筋。その中で、
②国際基準に基づき、瓦礫に含まれる放射線量を「法定基準」化、
③「法定計画」を作成し、国の責任で処理期限、自治体への割当、風評被害対策に係る財源の確保、

等の対応。

そして、県に対しては、

武雄市の場合、災害廃棄物の受け入れに当たっては、地元の理解、協力、杵藤地区広域市町村圏組合の議会の確認が必要。私としては、できるところ(実際に処理能力のある自治体)が、できる姿勢を見せることが、全国的に広域処理が広がるものと確信している。また、これこそが、被災地の復興支援にダイレクトにつながると信じている。

佐賀県は、今日の説明会を踏まえ、課題問題点を国と膝を交えて整理し、受け入れに関して、早急に態度を明らかにすべき。もし、YESの場合、受け入れ市町、広域圏が対応できるような環境を整備してほしい。武雄市で受け入れるといっても、ルートとなる港湾や道路、他の自治体の理解、協力が必要なので、この面に関しても県には協力を求めたい。最後に、受け入れできない自治体が悪者になる風潮になっているので、これはマスコミへのお願いだが、そうならないように、しっかり報道してほしい。

と、言いました。
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古川知事からは、最後の挨拶の中で、「今日の説明会での環境省の説明を分析し、佐賀県としての態度を決める。」と。


終了後、ぶら下がりの記者会見では、次のことを言いました。

今日の説明会で7割ほど理解できたので、理解できない分は、環境省に再度聞く。一方、この問題は、県のリーダーシップ無くしては進まない。これは、僕が年末、失敗しているので、余計そう思う。県の態度表明後、地元の説明会を開催する一方で、広域圏組合の議会を召集して協議したい、

そう回答しました。


総じて、今日の環境省の説明は、分かりやすくて良かった。しかし、時間がたったの2時間。これではどうしようもないなっていうのが実感。その上で、各首長さんたちからは、不安の声がたくさん。これは当然。しかし、一部、首を傾げるほど後ろ向きな意見も。思うに、一度、瓦礫で苦しむ被災地に出かけ、また、島田市で行われている試験焼却をご覧になったほうが、良くはないのかって思いました。

何度も繰り返しますが、できるところがやろうよ。佐賀県ができる姿勢を示せば、全国的な広域処理につながるものと確信しています。
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by fromhotelhibiscus | 2012-04-09 20:39
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