今年の武雄市は?

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今朝の佐賀新聞に、「2011 記者が振り返る 市町この1年」に武雄市が。横尾章記者がまとめています。横尾記者は、今年から、武雄市の担当をされていますが、僕とは是々非々。お互い、言いたいことを言っています。僕からは、どんなに批判的な記事でも構わないから、とにかく、武雄市のことを載せてくださいって言っています。横尾記者の力量で、随分、武雄市が佐賀新聞に占める割合が多くなりました。

話がそれましたね。武雄市の5大ニュースとして、

①がれき受入関係
②被災地にボランティア派遣
③市HPをFacebookに移行
④武雄北方工業団地分譲開始
⑤新武雄病院オープン

となっていますが、振り返れば、昨晩、戸羽陸前高田市長とも話をしたんですが、3月11日の東日本大震災。私のブログを読んでくださっている皆さんもそうだと思いますが、私の仕事観を含む人生観が一変しました。それは、映像として、リアルに、ダイレクトに、あの黒い悪魔のような津波を、そして、すべてが飲み込まれる様子を見ていたことが大きい。怖くて、職場で立ってられないくらいに足ががくがく震えたことを思い出します。そして、その後の原発被害。3月22日に、孫正義ソフトバンク社長とともに、佐賀県知事特使として、福島県に参りましたが、現地の阿鼻叫喚に接したときに、このままじゃいけない、って強く思いましたし、じゃあ、武雄市として被災地で苦しんでおられる皆さんに何をすべきなのか、どうやって、武雄を安全安心の都市にするのか、絆をどうやって太く、強くできるのか、その思いで、市民や職員、議会の協力を得ながら、武雄市政を引っ張ってきました。

その中で、私にとって印象に残るのは、2つ。1つは、建設業協会まで含めると120人の皆さんから成る「チーム武雄」。このボランティア精神を有する市民が、片道24時間かけて、陸前高田市へ。その中でボランティア活動。TwitterやFacebook等で、リアルに「チーム武雄」の皆さんの活動が私のみならず日本中に。

そして、やっぱり、新武雄病院。旧市民病院は誰が何と言おうと、医療過誤、たらい回しの権化でした。どんなにドクター、看護師ほかのみんながやっていても、武雄市民病院という公立病院ではシステムそのものが悪かった。今の政治と同じです。だから、システムを根こそぎ変えなきゃいけない。

その結果、議決破りで名を馳せている宮本エイハチ議員が嘘ばかり言っていた15億円の市民が払わなきゃいけない借金も、すべて、総務省等の交付金で返済できました。その結果、一円も市民にご迷惑をかけてない。

それよりも、新武雄病院のみんなが誠心誠意、よくやってますよ。その結果、患者様、ご家族の評価が高い。同級生の松岡新武雄病院事務長に言うと、「まだまだです。足りないところだけを言ってください。市長。」とそれが彼の口癖。文句ばっかり言っていた、そして、患者さん、市民をないがしろにしたとしか思えない、僕にドクター全員の辞表を叩き付けさせた当時の副院長とは大違い。やっぱり、組織はガバナンス(統治)、そして、人です。

自戒しながら、そして、皆さんのご意見に耳を澄ませながら、来年も武雄市政を担っていきたいと思います。そして、こう見えても、発言はかなり控えていましたし、仕事の妨げにもなるくらい、マスコミの取材もかなりの数にのぼっていたので断っていましたが、来年はあんまり、遠慮すること無く、発言をしたいと思っています。それが、一方での政治家(=statesman=自分の主義主張を述べる人の意)の役割ですので。

上手くまとまった記事を見ながら、そんなことを考えました。
by fromhotelhibiscus | 2011-12-18 11:58
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