今までの残業は無用だった?

今までの残業は無用だった?_d0047811_22503944.jpg

今朝の西日本新聞。残業禁止令の武雄市、関連人件費が1/3に、ということで、「今までの残業、無用だった?」という見出し。無用かどうかは判断が分かれるところだと思うんですが、これは後に書きましょう。

数字はまあまあ。もともと、7、8月の残業代は去年なんか1036万円。今年は360万円。しかも、7月の電気代だけでも、35万円削減。


ほんとは、残業代360万円もゼロにしたかったところですが、人事の水町さんの報告によれば、水害査定、夜の住民説明会。特に、公民館がそうだという。僕は、この業務自体は否定しない。市民生活福祉の低下につながっちゃいけない。

しかし、ここが本題。公務員の残業代は、市民の貴重な税金。僕は今、走っていることもあって、昨日の午前中は仕事休みだったので、調子に乗って、武雄町、朝日町、北方町、武内町、山内町と30キロ走りましたが、その際にでも、この市道は危ないとか、痛んでいるとかね、この辺に、子育てのための公園を整備したいとか、それは、昨日走っただけでも、20か所くらいあります。

残業代や市役所の電気代に使う税金を、市民福祉の維持向上のためにまわしたい。もちろん、残業代だけではなく、事務事業のムダの財源になります。それで、市長着任時、強い姿勢で臨み、人件費は、30%削減しました。その額36億円。借金付け、たらい回しが常習化していたムダの象徴だった市民病院も借金10億円返したばかりか、毎年、最大1億円の税金が、新武雄病院から今後上がってきます。

市民病院の民間移譲に関しても、平野/江原名コンビの論拠なき暴論、デタラメな宮本エイハチ議員のエイハチ新報のウソ記述は論外にしても、そりゃ、市役所、市民、議会から、徹底的な批判もありましたし、今もある。しかし、5年半経って、単なるコストカッターだけではないと理解してもらっているのか、最近では、職員の中からも、「もっと、こうすれば、税金の有効利用ができる。」といった意見が寄せられます。

その一つの象徴が、ウルトラクールビズ。最初、僕は反対していましたが、だって、僕に批判が集中する(笑)。けど、武雄市役所では新たなライフ&ワークスタイルになりつつあります。


武雄市は、変な議員の徹底的な僕に対するイジメにもかかわらず、多くの心ある市民、職員、議員のおかげで、全国で最も行政視察の多い自治体の一つとなっています。着任前からすると100倍くらいに。その延長線上で、原発事故想定訓練、ICT教育、被災者(地)支援など、全国の自治体が応用可能な、武雄スタイルをつくっていきたいと思っています。たった人口5万の武雄だけが元気になっても仕方が無い。もっと、武雄スタイルを改良して、結果、日本中の自治体という細胞が元気になっていくこと、今日はそんな思いを抱きました。
by fromhotelhibiscus | 2011-09-07 22:50
<< 溝畑観光庁長官と会いました。 やっぱり、きっかけは草場一壽さ... >>