「見える化」狙う行政

今朝の西日本新聞2面に武雄市役所のSNS化が大きく掲載。南條記者から私もロングのインタビュー。楼門をバックに、フェイスブック係長の山田恭輔さんと石橋正子さんが写っています。この記事自体、限られた字数でよくまとまっていると思います。それと、昨日の、千葉市長の応援ブログを補足するものとして読んで頂きたいのですが、いくつか、この記事自体に反論したいことがあります。
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まず、どうでも良いことから。5段目の最後「どれほどの市民に情報が届いているのかもつかめていない。」とあるけれども、新聞テレビを含めてどんなコミュニケーションツールでもそれは分かりません。実際、私も西日本新聞の購読者であるけれど、コラムまで読んでるか、また、読んでいてその内容を言えと言われても判然としません。そんなものなんですよ。ツイッターやフェイスブックにそれを求めるのはお門違い。

それと、リードでお約束のように、情報格差(デジタルデバイド)の課題って書いてあるんだけどね、それは、14年前、インターネットが本格的に、あの頃は電話回線だったんだけど、個人に直結したときから言われ続けている問題。今さら、論評で、デジタルデバイドを語るのは、何も語っていないのと同義。

確か、インタビューで言ったと思うんだけど、ソーシャルネットワークは車と同じ。車って便利で行動範囲を広げますよね。しかし、車を運転するためには、お金を払って講習を受け、免許を取り、運転しながら習熟する。車を運転しない(できない)人は助手席などに乗せてもらうことができる。


以前、日経ビジネスオンラインに特集された稲富県議は、60代。その御大が、iPad購入をきっかけに、インターネットでニュースを見ることから始め、ツイッターに参入し、最初は1行、4時間かかっていました。しかし、面白かったんでしょうね、今では、サクサク打って、すっかり過激で危険、素敵な名物ツイッター

それと、九大の杉山准教授の最後のコメントもあまり意味が無い。それって当たり前で、ここで求められているのは、ツイッターやフェイスブックがどうやれば膾炙するのかコメントすべきだと思うんです。

しかし、改めて書きますが、この記事自体、問題提起としてもよくまとまっていると思いますので、ぜひ、ご一読ください。


面白い時代です。こうやって一介の首長とはいえ、一個人(公人)が、本来、一方通行である新聞記事に対して、意見が言える。しかも、それを自分以外の方々が見てくれる。まさに、双方性と共有性がいっぺんに確保される。

昨日のブログ記事に関しても、少なからず批判のメールを頂きましたが、僕はそれはいいことだと思うんですよね。開かれた、見える行政については、意見を言い合うフラット化が必要。そういう意味で、昨日の経済産業省の原発県民説明会は、その全てを欠いているものなので、猛批判されるのも当然ですね。
by fromhotelhibiscus | 2011-06-27 22:11
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