「旅をする木」と私のノンフィクション

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何年か前のBRUTUSの本特集で絶賛され、アンテナの高いこの方もブログのライフログに掲載

これは読まんばいかんと思い、購入したのは1年も前。しかし、暇さえあれば、この短編集をなぞります。僕にとってこういう本は数冊しかありませんが、全て旅というか紀行文。よっぽどの旅好きからでしょうか。

旅をする木

広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年に初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々。その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせの生活を、静かでかつ味わい深い言葉で綴る33篇を収録。

という内容ですが、文章の透明感が屹立。「頬を撫でてゆく風の感触も甘く、季節が変わってゆこうととしているのがわかります。アラスカに暮らし始めて15年がたちましたが、ぼくはページをめくるようにはっきりと変化してゆくこの土地の季節感が好きです。」といった誰にも書けない文章が連なります。

こういう本を読むと、自信喪失(笑)。なぜって、今、自身のノンフィクションを書き進めているから。絶対にこの域には達しない。しかし、リズム感だけは何度も読んで自然に入ってくるような。

市民病院問題を巡る一連の騒動は、リコール、選挙、対決、友情、葛藤、裏切り、涙、笑い、全てのコンテンツがモザイクのように入り組んでいます。これを後世に残したいと思っていたら、同じ時期に、ある大手出版社から、ぜひ、書いてほしいというオーダーが。やっぱり、同じことを考える人っているんですね。

今、ツイッターに関してもオファーが来ていますが、さすがに公務とのバランスを考えると無理。ともあれ、平日の早朝と深夜は執筆作業。しかし、ツイッターの方が面白いので、大好きな音楽聴きながら、並行してやってます。

これから、ノンフィクションの続きを書きますが、可能な限り、読んでワクワクするような本にしたいと思っています。
by fromhotelhibiscus | 2010-09-08 21:08
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